映画「ザ・ロストシティ」ネタバレなし感想(ゆるめ) こういうテンション、たまには観たい。

映画感想
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時折、何も考えず軽いテンションで観れて軽快で笑える映画を観たくなりますよね。

MCUとか、スターウォーズとか、オスカー最有力の重厚なやつとか、そういうのも良いけど何の予習もいらなくて気合い入れて観る必要が一ミリもない映画だって結構観たくなります。

映画「ザ・ロストシティ」はまさにそんな作品。

先に言いますがこの映画は名作なんかじゃありません。観たあと全く記憶に残っていない人だっているでしょう。

ですが、箸休め的効用は抜群に高い娯楽エンターテイメントの秀作として(控えめに)オススメしたくなる一本です。

というわけで、映画「ザ・ロストシティ」ネタバレなしで、いつも以上にゆるっとレビューしていきます!!

映画「ザ・ロストシティ」あらすじ

新作のロマンティックなアドベンチャー小説を完成させ、宣伝ツアーに駆り出された小説家ロレッタ(サンドラ・ブロック)は謎の億万長者フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)に突然南の島に連れ去られてしまう。

なんと、彼はロレッタの小説から彼女が伝説の古代都市【ロストシティ】の場所を知っていると確信したのだった。

そんなロレッタ誘拐事件を知り、南の島に真っ先に駆け付けたのは、うざいモデルのアラン(チャニング・テイタム)。

好対照な性格の2人はしぶしぶ手を組むも、予測不能のハプニングが連続!彼らはこのロストシティに隠された「謎」を解き明かし無事に抜け出すことが出来るのだろうか!?

公式HPより

映画「ザ・ロストシティ」キャスト・スタッフ

  • 監督・脚本:アーロン・ニー、アダム・ニー
  • サンドラ・ブロック(ロレッタ)
  • チャニング・テイタム(アラン)
  • ダニエル・ラドクリフ(フェアフォックス)
  • ブラッド・ピット(ジャック・トレーナー)
  • ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(ベス)

映画「ザ・ロストシティ」ネタバレなし感想

なにがあれって、結構なキャストがそろってるんですよね。

サンドラ・ブロックチャニング・テイタムダニエル・ラドクリフときてトドメのブラッド・ピットという揃い方。こんなおてんば映画で。

予告でも登場していた、サンドラ・ブロックが荷車に乗りブラッド・ピットとチャニング・テイタムに運ばれるシーン画のメチャクチャさだけでもう面白い。後ろ爆発してますからね。意味が分かりません。

本作はこの雰囲気が終始続いていく、コメディアドベンチャー(ちょっとロマンス)映画ですので、基本的に細かいところにはツッコミを入れないで気楽に観るいいんじゃないでしょうか。というかツッコミを入れようという気にもさせません。

肝心のコメディも結構笑えるシーンが多いので、普通に卒なく楽しめる映画になっているのが本作の良いところ。

ただ残念なのは、そのコメディシーンのほとんどをチャニング・テイタムの「脳筋男のおバカギャグ」が占めていたので、少しくどかった印象が残ります。5発中2発くらいはややスベりという感じ。

映画のコメディをチャニング・テイタム一人に託してしまった感も強いです。

ただ、ブラッド・ピットが出るシーンはどれも印象的でメチャクチャおもしろい。それだけでなく、ここだけマジのアクションが観れるので2度おいしい絶妙なシーンの連続となっていました。出演時間は短めながら、さすがとしか言いようのない存在感と印象強さには彼のもつ魅力を再確認せざるを得ません。

出演者でいうと、ダニエル・ラドクリフも最高でした。

個人的には、「ハリー・ポッター」以後のダニエル・ラドクリフはめちゃくちゃ好きで、セルフプロデュースと作品選び・役選びにかなり努力している印象があります。

あれだけのシリーズの主演を子役から成人するまでやっていたわけですから、「ハリー」の印象が強すぎてそのまま埋もれてしまうの無理もないはず。

ですが近年の彼のフィルモグラフィーはどれも強烈で印象的で、正直もうハリーのイメージはありません。今作でも髭をびっしり生やし、かっちりしたスーツを身にまとうイカれた悪役を気持ちよく演じていました。

ブラピを除けば、本作で一番輝いていた俳優です。

とにかく肩の力を抜いて…

コメディ要素の強い本作は、中盤以降はアドベンチャー映画的側面も強まります。雰囲気的には「インディジョーンズ」と「ナショナルトレジャー」を足して2で割った後、しょうもなさを加えて仕上げに細かい設定をガバガバにさせたような映画です。

伝わりましたか?

そんな感じなので、中盤からは割と細かいツッコミどころみたいなのも目立つようになってきます。

しかしまあ、そもそも細かいことを追及するのもお門違い感が半端ない映画なんで、肩の力を抜いて細かいことを考えず目の前で起きていることをケラケラ笑うくらいのスタンスで観るのが一番楽しいんじゃないでしょうか。

何も考えずに笑いましょう。

いつぶりかもわからないくらいの吹替鑑賞

全然関係ないですが、実はすごい久しぶりに吹替で観ました。

なぜかというと、チケットを取り間違えたからです。シンプルですね。

子供のころは観る映画といえば金曜ロードショーとかだったので、この感じすごい懐かしいなあなんて思いながら見ていましたし、選択肢の一つとしてはありだとは思うんですがやっぱり字幕が良いなと。

吹替だと俳優の演技がちゃんと見れないのと、本作でも「ああー今のお笑い英語だとどんな感じなんだろうなあ」みたいなそういうのが気になってしまいます。

そして本作の吹替で一番気になったのが、吹替の演技力

チャニング・テイタム演じるアラン役の声がどうも演技が上手くなくて気になってしまい、作品を邪魔する結構なノイズになっていました。

エンドロールで確認するとやはりプロの声優ではなく、「田中圭」。なるほど…。

僕は今後も字幕でしか映画を観ないので全然いいんですが、こういうことがあると作品に集中できなかったりするので、吹替派の人はかわいそうだなぁと少し思ってしまいました。

話題づくりも良いけど、クオリティを保てる人選をしないとまずいですよね。日本配給も。

まとめ

というわけで、本作はとにかく気楽に観れるエンタメ秀作です。チャニング・テイタムの肉体美も拝めますし。

なにも予定がない週末、外で歩き回るのも疲れるし空調効いた映画館で涼みながらなんか観よう思っている時とかなかなか良いんじゃないでしょうか。きっと期待していたよりかは笑えて意外に楽しかったと思える体験になると思いますよ。

暑すぎる初夏のおともに!

ぜひ!

以上!!

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